素材・技法・道具

うさぎさんをモフっと描きましょう。(その四)

こんばんは!ティムです。今日は時々連載していた記事の続きを書きます!うさちゃんの描き方🐇、毛並みの回です!

前回は立体感を出すことについて書きました🕒

この回までは、鉛筆デッサンで何を描くにしても共通して言えることが中心でした。だんだんうさぎデッサンに特化した話になってきます。

今日は毛並みのもふもふ感の出し方について。デッサン一般でいう、質感の出し方です✨

もふもふの質感について

最初に、自分史上最もモフく描けたうさちゃんの絵をご紹介します!この子!

うさぎデッサン
うさぎデッサン

ふわふわです。ただただふわふわです。かわいいのです😍

僕は基本のデッサンの描き方に加えて、こんな感じでモフ感を追加したやり方で描いています。

うさぎさんのデッサンですから、毛並みの描写は欠かせません。今日の記事は動物一般を描くとき、人物の髪を描くときにも参考になると思います。

毛並みがしっかり描けると動物デッサンにリアリティが出ますよ💪

では本題に入りましょう!

モフ感描写の手順

鉛筆デッサンを描く手順の中で、モフ感を意識し始めるのは中盤以降です。それまでは前回記事のようなマッスとか大雑把な明暗の調子を見てます。

大きな流れは以下の通り。

  1. ベースを描く
  2. ベースをぼかす
  3. 薄い刃状の練りゴムで白抜き
  4. 鉛筆を上から重ねる
  5. 三番から四番の繰り返し
モフ感手順まとめ
モフ感手順まとめ

最終的にこういう感じになります(下が⑤の図です)。

モフ感
モフ感

一番から二番までは、実際にうさぎさんを描くときには形や明暗を考える段階でやっていることです。

3番と4番、「中盤」以降が実際の質感描写の手順ですね。

描いては消して描いては消してを何度も繰り返すんです。そしていつしか鉛筆の画面が本当の毛並みのように見えてきます。

もう一つ例をお見せします。

練りゴムで白抜きしたすぐ隣に鉛筆で黒い線を置くとコントラスト差が出て毛っぽくなりますね。

また鉛筆や練りゴムの角度をランダムに傾けながらV字型のタッチを重ねるとうさぎっぽい毛並みになります。

図の中の左下の絵はリアル系のうさちゃんの絵を描くときはいつも悩まされる、「手前に向かって生えてくる毛」の描き方です。濃い鉛筆で点を打つようにして、白くハイライトを強調します。

↓こちらはうさちゃんの口元のアップ🐰

うさぎさんの口元
うさぎさんの口元

鼻の頭は短い毛が手前に向かって生えてくるので、尖った鉛筆を立てて描いてます。のどの辺りにクロスさせたタッチが入ってますね。

さて次は道具の紹介と使い方です。デッサンで毛並みの質感を作る過程で、練りゴムは欠かせない道具です。

練りゴムの使い分け

練りゴムは好きな形に変形して使うことができます。消す道具というよりも、白抜きして描く道具です。

僕が毛並みを描くときに一番使うのが、先端を刃のように薄く尖らせた形です。

練りゴムブレード
練りゴムブレード

これを使って、「シュッ、シュッ」と引くように、毛のラインを描いていきます。うさちゃんと背景の境目なんかも、よくこれを使って描いてます。

特に逆光の時、毛の輪郭線は光が透けて明るくなります。そんなラインも練りゴムブレードを使い、キワを立てて描き起こすような意識で描きます。

練りゴムブレードはシャープな質感になるので特に前景とか、クッキリ強調したい部分に使うと絵にメリハリが出ます✍

次に使うのが先端を丸くフェルトペンみたいにしたやつ。

フェルトペン風練りゴム
フェルトペン風練りゴム

これは、前景よりちょっと奥にある場所とか、あまりシャープでバリバリした画面にしたくないところに使います。うまく使えればふんわり感が出てくれます💭

そして、平筆状にぺたぺたな形にしたのも使います。

平筆風練りゴム
平筆風練りゴム

練りゴムは消しゴムよりも消す力が弱いので微妙な明るさを表現できますが、この形にするとさらに弱く消せます。幅を広くすれば広い範囲を柔らかくぼんやり白くできます。僕はおなかの白い毛に多用してます。

疲れましたね。疲れましたよね?(僕が休みたい🙃)

箸休めにぷいちゃんの画像。

ぷい

タッチの使い分け

鉛筆で描くのですから、鉛筆のタッチの使い分けも大切です。毛が長いときと短いときは描き方が変わります。

左が短毛感、右が長毛感を意識したタッチです。

短毛の時はチャッチャッと細かく鉛筆を動かしてます。毛束感をみてw字型のタッチを入れます。

長毛の時は鉛筆のストロークが長くなります。3H以上の硬い鉛筆で、線をたくさん重ねて描くことが多いです。

短毛種のうさちゃんを描いたときの記事と長毛種のうさちゃんを描いたときの記事をリンクしておきますね📌

タッチの粗密

線の長さだけでなく、隣の線との距離も質感に影響します。

左が間隔をあけて粗くしたタッチ。右が間隔を詰めてベタ塗りに近くしたタッチ。

僕はわざと間隔のあいたタッチを使って毛の感じを出します。明度差がある方が毛並みっぽくなります。ベタ塗りを重ねると曇って見えちゃうんです。

でもやりすぎると浮いて見えるので、その辺は調整しながら。まさにそんなことを考えているのがデッサンの「終盤」です。描いて消してを繰り返して、やっぱやり過ぎた、とか、もうちょっとメリハリ付けようとか試行錯誤して、その時自分が一番いい感じと思ったところで完成❗になります。

これらを踏まえた作例がこんな感じ。ちょっと形も描いちゃってますが。

おわりに

以上、うさぎデッサンの描き方第四回、毛並みのモフ感の出し方についてまとめてみました。

この記事の図版を見てお気づきになりましたでしょうか?毛並みだけを取り出して描くと違和感があるのです。

実は僕がこの記事を書くために毛並みだけを描いてみたところ、何とも不気味な絵になってしまい、失敗した例がたくさんあるのです。なんかクリーチャーっぽくて気持ち悪いんですよね。

生き物ですから、かたちと質感は一体です。

なので、質感描写を学ぶだけでなく、マッス、立体感のつかみ方を是非とも習得してくださいね!下のリンクでは第3回や第10回の記事に詳しく書いてます。

それではみなさん、また次回お会いしましょう。おやすみなさーい💤

この記事シリーズまとめです。
第一回形の単純化、比例
第二回動勢
第三回立体感、面取り、マッス
第四回毛並みの質感
第五回立ち耳うさぎさんの顔
第六回垂れ耳うさぎさんの顔
第七回体の各部の描写
第八回レッキス(飼いうさぎの一種)の描き方
第九回長毛種の描き方
第十回陰影のつけ方
第十一回模様の分類や描き方
第十二回ポーズと換毛による変化

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