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芸術家だからこそ普通の言葉で話したい

こんにちは。今日は彫刻を志した学生の頃からずっと、ずっと気になっていたことを書きます。

それは、「美術をやる人って、芸術家っぽい言葉で話しがち」ということ。

芸術家って、過去の人も現役の作家さんでも、インタビューや作品コメントなどでの語り口はだいたい次のいずれか、という印象なんですよね。

ポエマータイプ

修辞に富んだ言葉遣い、つまりきれいな言葉や凝った比喩などを多用するタイプ(昔からの画家彫刻家などに多い)

哲学者タイプ

作品のコンセプトなどについて、難解な言葉(多くは哲学・思想用語)を多用して説明するタイプ(現代美術作家に多い)

そういう言葉を見かけると、「キャラ作ってるな」って思っちゃう。なんか恥ずかしくて、僕はどうしても受け入れられないんです。。。

作品を語るのに、ポエムになっちゃう人。語彙力は大事ですが、それは自分の考えを相手に誤解なく漏れもなく伝えるための能力であって、言葉をキラキラさせるためではないと思うんです。

哲学者タイプの人は現代美術の雑誌読んでるとよく見かけました。今はわからないけど、15~20年くらい前の現代美術って「二言目にはドゥルーズ=ガタリ(流行りの思想家)」って感じでした。あと多かったのが、感覚や認識の拡張がなんたら…

評論家は仕方ないですが、作家が学者気取りをやるようになったらおしまいです。

おだんごちゃんとコップちゃんのツーショット

表現のためにはいろんなことを考えるし、如何にしてそれを表すか工夫を凝らすので、学者や詩人のようになるのは自然なことですが、言葉で言う必要は無くね?って思うのは僕だけ?

そもそも、美術やる人は自分も含め、多かれ少なかれナルシスト。自分をよく見せたいって気持ちが言葉に出てきちゃうんだと思います。わかる。

わかるけど、もっと普通の言葉で話せばいいのに。僕はそう思っていましたし、実際そうしてきました。(自分の作品のコンセプトはこのブログでこんなふうに語っています。できるだけ平易な言葉で。)

本来であれば、こういう、他人を批判するようなことをブログで書いちゃダメですよね。気分を害した方はごめんなさい。ただこれは美術界への不満と同時に、半分は自分への戒めなんです。

作家であっても、普通の言葉で話したい。それは、美術作家以外の、日々会社や学校に通ってごくごく普通の暮らしをしている一般の人と同じ視点でいたい、学者や詩人のように浮世離れしたくない、もっと言えば、芸術家はそんなに偉くない!そんな思いからです。

芸術家なんて偉くもなんともない。そう思わないと、一般の人目線に寄り添った、お客様が素直に共感できる作品が作れないと思ってるからです。

僕は、ごくごく一般的な人が素直に幸せになれない作品なら、何がアートだ!と思ってます。アートってみんなのものでしょ?

うさぎさんの肖像画

もっとも、芸術家はナルシルト。僕もどんだけ我慢していても「ええかっこしい」癖が出てしまってるかもしれません。それに絵描くと褒められますから。

僕がそういうつもりで話してなくても、受け手は違う印象を抱くかもしれない。これって大事ですね。どんなコミュニケーションでも。

だからますます、芸術家は冒頭の例とは違う意味で言葉を選ばないと、ってことになりますよね。まとまりました?

というわけで、今日はここまでです。また次の記事でお会いしましょうね。最後までありがとうございました✨

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