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森のうさぎさんを描きました。

こんにちはティムです。雪解けの絵のメイキングを追ってみます!

前回は本番の紙に輪郭線を描いたところまででした。

ここまでのメイキング↓

まず、白くしたいところをマスキングインクで覆いました。木にかかる残雪ですね。

同じ白でも、うさちゃんの体はマスキングしませんでした。その違いは…?

背景の空は、大きな筆遣いで一気に塗った方が自然な仕上がりになります。なので、空にかかる前景をマスキングしておけば、空より明るい色をちょこちょこよけながら塗らずに済むのです。木は空よりもだいぶ暗いからマスキングしなくても大丈夫。

あともう一つ。マスキングインクを歯ブラシで飛ばして細かい点々を描きます。

以前北海道に行ったとき、木の枝に積もった雪が風に舞って、はらはらと落ちてくるのを見たんです。とってもきれいだったんで、そんな感じを再現してみます❄

続いて、マスキングの上から空と山を塗ります。遠景なのでくすんだ色になるように注意します。

うさぎさんは、陽の当たるところを微かに黄色く、陰は紫に。

次に小川を描きました。

雪の白さが出てきましたね⛄

うさちゃんはお耳や目の周りのピンクを下地として描きました。

木の影を描いてみます。

画面から外れた木の影を描くことで、向こうにも木々があることを暗示するんです。空間に広がりができます。

樹木を描き始めました。濃い色をドーンと塗って、画面を引き締めます!

背景を描くとき、その場所について考えるのが好きで、いろいろなストーリーを思いながら描きます。

この景色は初春の朝なので、太陽はほぼ真東から昇ってるなぁとか。で、太陽から遠い方の空が青くなります。ここには微かな風があって、山は、もしこの風景が実際にあったとしても少し大きめに描きました。

思いを巡らせて、風景として絵が出来上がっていくのは楽しいです。

さて残りの木も描いて、マスキングを剥がしました。

画面手前は雪が解けて土が見えてきました。全体的にコントラストが強くなり、絵が引き締まってきました。

奥の木々にも一工夫。

雪解けの季節になると、木の根元付近の雪だけ早く溶け、このように丸い形の地面が現れます。「根明け」というそうです。なんだか希望が湧いてくる素敵な言葉ですね。

残雪が舞う空はこんな感じに。

背景をさらに描き込みます。この時点では山の黒いところを濃く描きすぎました…。

背景を加筆修正しつつ、うさぎさんの瞳のベース塗り。赤とグレーのグラデーションをつくりました。

主役のうさちゃんをさらに描き込み。姿が出来上がってきました。

下の画像の辺りが最後の追い込みになります。

そして、構想の頃から3週間余り…。完成がこちらです✨

少し寂しい気がしたので、最後の仕上げとして、画面左からの黄色い光、奥の山の鳥を描き加えました。暖かい感じになったでしょうか?

こちらの作品は↓の展示にて発表、販売します!

(画像をクリックすると詳細サイトが開きます)

素敵な作家さんが多数集まりました。見に来てくれたら嬉しいです😃

それでは今日はここまで。また次回お会いしましょう。最後までありがとうございました。

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