こんにちは。ティムです。今日は画材レビューをお届けします。水彩画を描くとき、あると便利なマスキングインク!
Winsor&Newton のマスキングインク
マスキングインクは絵の具を載せたくない部分にあらかじめコーティングをするための道具です。基本の使い方は下の記事を見てね。
先日お気に入りの水彩紙が廃盤になってしまい、別の水彩紙を候補にしたのですが…。
その水彩紙、ちょっとマスキングが苦手で、マスキングインクをきれいに剥がせない欠点があったのです。
そこでもっと剥がしやすいインクをということで、W&N(ウィンザー・アンド・ニュートン)社製を導入しました✨
本製品を採用するにあたり、枯葉庭園さんの記事が大変参考になりました。ありがとうございます!
では、さっそくレビューを始めていきたいと思います。
剥がしやすいマスキングインク
アヴァロン水彩紙を使って試してみました。ホルベインのマスキングインクを使うと傷んでしまった紙です。
液質はさらさらした感じ。カラーレスだけに、塗ったときは真っ白です。
(気泡があるのは振った直後だから。後述します。)
この製品の良さである粘着力の弱さを生かすには、マスキングインクを紙に押し付けたり擦ったりせず、そっと載せるのがポイント。
僕は普段プラスチックのペインティングナイフを使うのですが、ナイフや金属ペンを使うときは特に注意。ガリガリやるとインクが紙に食いついてしまい、剥がすとき紙が傷みがちになります。
塗ったインクが固まると、やや黄色っぽい半透明色になります。
絵の具を載せます。マスキング部分は絵の具を弾いてくれます。他の製品と同じ使用感で使えますよ。
なんだかんだと色々塗りまして剥がした状態がこちら↓
紙も一緒に剥がれてしまうことがなく、きれいに取れました✨
透明水彩絵の具(オレンジ色だけ万年筆用インク)を使っています。拡大するとこんな感じです🔎
うさぎさんの毛並みを意識して細く白抜きをやったのですが、問題なく剥がせました✨
粘着力が弱いからといっても何も問題ありませんでした。このように↓
マスキング後に水をじゃぶじゃぶかけてみたのですが剥がれることもなかったです。
そのほか筆で絵の具を重ねたり、ドライヤーも使ってみましたが大丈夫でした。
まあ、爪で引っかく技法を多用する人は注意…ですが、それは本製品に限ったことでもないですので。
上の画像のみ、使った紙はアルビレオ水彩紙です。紙を変えてるのは単に、アルビレオが安いので普段の習作や実験用だから。
固まっていても振ると復活!
これは本記事でぜひ皆さんにも共有したかった豆知識です💡
長時間使っていなかったときにマスキングインクが固まってしまっても、捨てないで!簡単にサラサラになります✨
僕はお店で購入したのですが、店頭に長く置かれていたせいで中身が固まりかけていました。ネットで見たら液状のはずなのに、ペースト状になっていて、逆さにしても降りてこないくらい。自宅に持ち帰った後で気づきました💦
お店に問い合わせたところ、1分くらい振ってみてくださいと回答いただきました。
なんと!振るだけでサラサラに戻りました✨目から鱗です。
一応、ペースト状でも使えることは使えますが、使いにくいときは振ってみてください。特にペンを使って描くときは格段にやりやすくなると思います。
振った直後は泡立つので、1日くらい置くといい感じ💕
注意点。
塗ったら早めに剥がそう
W&N製に限らず、マスキングインクは用が済んだら早めに剥がすのが理想です。
サンプルとして、紙に塗った2023年4月から、約10か月放置して2024年2月に剥がした状態の画像を載せときます。
黄色いシミが紙に残ってしまいました。また、少し剥がしにくくなっていました。
水彩画では、紙の白は大切に守りたい色。だからこそマスキングしたのですから、こうなってしまっては作品の魅力が半減してしまいますよね。
なので、制作中のまましばらく置いておくときなどは気をつけましょう。
色がつかないように注意しよう
筆やつけペンなどを使ってマスキングする人は注意!
せっかくカラーレスインクなのに、古い絵の具が付いた筆やペンをインク瓶に浸けてしまうとインクに色が移ってしまいます。マスキングインク専用を用意するぐらいやってもいいと思います。(買ったばかりのインクを少し汚してしまいました。猛省です!)
まとめ
とても使いやすいマスキングインクでした😃
今のところ欠点は見当たりません。
あと気になるのは他の紙との相性ですが、少なくとも今回紹介したアヴァロン水彩紙と、アルビレオ水彩紙には問題なく使えましたよ🎵
最後にもう一度商品をご紹介しておきます。
本ブログでは主に木彫や透明水彩画の画材レビューや技法解説も行っています。カテゴリーから探してみてください✨
では本日はここまで。今日も最後までありがとうございました。またねー😃
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