みなさんお久しぶりです。長らく更新が滞っていましたがその間に完成した3点の作品のメイキングから、ブログ再開していきますね!
うたっちロップちゃん
まずはこちら!完成作品からどうぞ。

前回お描きしたこの子と同じモデルさんです🐰

前作がリラックスポーズでしたので今回はよりアクティブなポーズをご希望でした。
食べることが大好きなモデルさんらしいポーズでいくつか構図案をお出しした中、この構図に決定!

周囲にタンポポをあしらっています。ご依頼主様のリクエストです。森の中は暗いので、森っぽさよりも、タンポポが似合う開けた土地で背景を組みました。
本番の紙に下絵を描いたのですが、その時閃きました💡

最遠景に海の水平線を入れました。これにより画面に奥行きと開放感が出ました👍この方がテーマに合っていますね。

下塗り段階です。タンポポの花は細かく塗り分けして説明するより、鉛筆の下描きを生かして最低限の形を描くくらいで。

タンポポの葉っぱって、特徴的ですよね。お花は、がくが反り返っていない二ホンタンポポ。理科の時間にやりましたねー。懐かしい

おいしいものを食べるとほっぺが膨らむモデルうさぎさん。しあわせほっぺです🥰

全体に少しずつ色を濃くして完成度を上げていきます。遠くの木のかすんだ距離感を大切にしています。
改めて完成画像。今度は額なしの画像です。

全体に明るく光が回り込むように配慮しているので、色が暗くなり過ぎないようにしています。仕上げに薄くグリーンやイエローをぼかして雰囲気を出してます。
トンネル越し立ち耳うさちゃん
続いてはこちら!

元写真は藁トンネル越しに撮影された面白いお写真でした。それを生かし、藁トンネルを空洞化した木のようにアレンジ。逆光で白く光るおひげがとても素敵で、それも生かす仕上げを目指しました。

上が構想スケッチです。

初期の塗りがこんな感じ。最初の目的は紙の白を埋めることです。

うさちゃんの陰影をざっと掴みます。逆光なので思い切って濃く塗ります。白うさぎさんなのに灰色に見えるのは背景がまだ白いからです。

模様も入れ始めた段階。周囲の木の部分は、あえて様々な色を混色して濁し、色に深みを出します。スパッタリングのマスキングなど技法も駆使して、苔むした質感を作っていきます。

終盤。別写真をみると太もも付近に黒の模様が見えたので、元写真よりもモデルさんの印象を優先して描き足しています。
完成画像がこちら↓

今回も背中のあたりに光のぼかしを入れています。オーカーや暖色を混ぜて優しいオレンジを作りました。
神秘の森の長毛うさぎさん
最後はこちらをご紹介します。

森うさらしい背景になりました。お花は依頼主様のリクエストです。その中で、白いお花が最も深緑とのコントラストが美しいと考えました。

上が最終構図案です。うさちゃんの頭の向こうに光が漏れるような遠景を置き、コントラストを演出する意図です。



下塗りまでを駆け足で振り返りました。うさちゃんの毛色はブルーグレーですが、ところどころ赤みを差すので見逃さないように気を付けてます。

葉っぱなど濃い部分を描くと逆に白い部分が浮かび上がってくるのが水彩の面白さです。
遠景の黄色い光がいい感じに見えてきました。

水彩全般に言え、特に僕の癖で顕著なのですが濃い色が浅くなる傾向が強く、絵としてのインパクトが弱くなりがち。なのでうさちゃんの毛色にしっかり色を重ねて濃くしていきました。色の再現では先ほどの赤系のほか、紫も多用しました。

お花の中央に差し色を入れます。何色にするかすごく迷いましたが、赤は他の部分では使っていない色なので良いアクセントになると判断。
改めて完成画像です✨

今回、わざとハードエッジ(絵の具の輪染み)を生かすなど遊び心も入れてみました。飼い主様からは瞳がそっくりとご好評いただきました♪
以上、短くなってしまいましたがメイキング3点お届けしました。森のうさぎさんシリーズはどなたでもオーダー可能でご注文お待ちしております。気になった方は作品紹介ページも見ていってくださいね!
それでは今日の記事はここまで。最後までありがとうございました。
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