こんにちは!11月ですねティムです。今日は昨日仕上げたデッサンの制作過程です。
デッサン企画、今回はベビーフェイスの立ち耳ちゃんです。くりくりおめめがすっごくかわいいんですよ
こんな描き出しになりました。
描き始める前、元写真をしばらく眺めて、どんな絵にするか考えてました。オレンジのネザーちゃんの作例が続いていましたのでちょっと描き方変えてみようかな
画面右から差し込む光で毛並みが光ってて、すごくきれいだったんです。その雰囲気を出したいなぁ、と。
そのために、背景や陰の部分を暗めにして対比させよう!と思い立ちました。はい。今回のテーマは「コントラスト」です。
そんなわけで描き進めたのがこちら。
まずイメージだけでもつかみたかったので、鉛筆寝かせて広範囲をばーーーっと塗ってみました。
イメージはバロック絵画だったんですけど今見るとそんなに黒くないですね
レンブラントやルーベンスみたいな明暗が劇的な絵、子供の頃憧れてました。かっこいいって。
ちょっと美術に話になりますが、小学校の図工の教育は印象派の影響が強いのか、黒の絵の具は使っちゃダメ!って教わりました。印象派は黒の絵の具をあまり使わないですからね。時代的にはバロックよりも印象派の方が後です。印象派はそれまでの暗くくすんだ絵に対するアンチみたいなところがあります。
ちょうど写真が発明されて「絵にしかできないこと、あたらしい絵画」が求めてられてました。あと、チューブ入り絵の具が発明されて、暗いアトリエから出て外で絵を描くことができるようになったこと。いくつか重なって登場した前衛美術でした。
でも僕の経験では逆転してます。学校で印象派っぽい教育を受けてて、後で見たバロックの方が斬新に見えました。美術史の時系列と、個人の美術経験の時系列が反転してるんです。
僕は音楽でもそうで、最初は最新のヒットチャート追ってましたがだんだん昔の曲のが好きになって、自分が生まれる前の曲とか聞いて「今聞いても全然古くない!」って感動してました。歴史と経験史の反転、ありますよねそういうの。ちなみにハマったのは洋楽ロックです
おっと脱線。デッサンの続きはこんな感じです。
鉛筆立てて形の描写を始めました。4B~8Bの鉛筆をガンガン使って濃いめに描いてます
まだまだ色が明るい気がします。もっと影を落としました。
そうそうこのくらいだって。うんうん。
で、こっから毛並みをふさふさ描いていきます
目を描きましたね。終盤の追い込みです!鼻の上の黒いところとか、思いっきり筆圧かけてます。
ここからいつもの通り、鉛筆や練りゴムで毛のラインを描いて、メリハリ効きすぎて浮いたら落ち着かせ、の繰り返し。
絵的には瞳が視線の行先の中心。そして右サイドの光に視線がいってくれれば、と。
最後の最後、胴体が細くなり過ぎたので丸くしました。
そしてついに完成
今回の描き方、序盤までは一気に進みますね。効率良いなーと思ったのですが終盤にかけてはいつもと同じくらい時間がかかりました。やっぱり楽して描けるものじゃないです
というわけで今月最初のデッサンが仕上がりました!まだまだ描きます!それではみなさんまた次回。ばいばーい
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