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素人デザイナー・ティムの奮闘記 #4 名刺・ショップカード編

こんにちは。連載最終回、名刺とショップカードの自作デザイン記録です。

今回紹介する名刺とショップカードは僕のようにハンドメイドに近い作家活動を行う者としては欠かせないツールです。やはり今回も、僕のお客様に響く方向を意識して、ブランドカラーやロゴを活用して作ってみました。

TwitterはXになったし、そろそろ名刺を作り直さなきゃなーと思っていた矢先だったのも、ちょうどよいタイミングでした!

ビジネス用名刺

法人営業をやめてしまった今はさほど重要ではなくなりましたが、せっかくなのでこれもリニューアルです。

これが以前までの名刺です。

住所電話番号を記載した、個人事業主としての名刺です。奇をてらわないスタンダードなデザインで悪くはないのですが、ロゴとカラーをブランドイメージに寄せていきました。

デザイン

こちらが新デザインです。

紙質も含めてデザインなので画像データではなく現物を撮影しました。

要素としては、今回から中央に本名を入れました。対法人だと本名で呼ばれることが多いので。ついでにローマ字氏名を添えると振り仮名の代わりになり親切。

連絡手段を示すアイコンはフリー素材を使用しました。

何にも考えてないように見えますが、各モチーフの配置はネットから拾ってきた黄金螺旋を重ねて微調整してます。

軽い「あしらい」として、ブランドカラーの茶色とくすみ黄緑で流れるような曲線を添えました。統一感を出すために、次に紹介するショップカードでも同じ意匠を用いています。

用紙

上質紙を使いました。厚みは180kgです。

先代名刺はマットコート紙でしたが、意外にも上質紙の飾らない風合いがスマートなビジネス名刺と好相性でした。

コート紙は名刺入れの中で摩擦が起きて表面が部分的にテカってしまいます。非塗工の上質紙はそれがありません。ここもポイントが高いです👍

印刷面の光沢感はこんな感じです。

シンプルで「俺が俺が」とがっついてこない、ビジネス名刺らしい仕上がりに満足しています。

ショップカード

いままで「名刺」と呼んでいたものをショップカードとしてリニューアルしました。

ベースとなるのは今まで使っていたペット用名刺です。

先代ショップカード表面
先代ショップカード裏面

うさぎさんを飼っている人の間で、愛兎さんの写真や名前が入った名刺を交換する習慣がありまして。

僕は本来、「木彫りうさぎのパパ」ですから、木彫りのぷいちゃん達の飼い主です。ですので僕は、うちの子を紹介するために名刺を使ってきました。うさぎ専門画家・彫刻家として活動を始める前から。

初代名刺
初代名刺

販売した作品に同梱するショップカードとしての役割が強くなったものの、ペット名刺という原点を大切にしてデザインすることにこだわりました。

具体的には、ペットの写真は必ず入れる。ペットの名前も必ず入れる。あくまでも、木彫りうさぎの飼い主。ぷいちゃん達のパパだから。

デザイン

そうしてできたのがこちら。

事業用名刺では屋号の上に「うさぎ専門彫刻家/画家」と入れていましたが、こちらではブランドスローガン「あなたの「大好き!」でいっぱいのカタチ。」に差し替え。

印刷は自分ではなく業者さんに発注なので、フチなし印刷が生きるよう、写真を大きく大胆に配置しました。

先代名刺は各うさ別々の写真を合成していますが今回は5ぴょん一緒に撮影した画像、本サイトのトップ画像と同じ素材を使用しました。

こちらの画像のほうが、みんな仲良しで微笑ましく温かい印象です🥰

こちらも黄金螺旋を重ねてチェック。ちなみに画像の上下左右に少し塗り足しがあります。

ちょうど黄金比の縦線の位置にぷいちゃんが入りました。屋号の位置も四角の位置に合わせて微調整しました。

裏面は公式ロゴを透かしのように薄く入れた一色刷りです。QRコードは本サイトにつながるものの一つに絞り、すっきりさせました。

裏面の配置はQRコードの位置を調整。黄金比を意識した場所に移動しました。

絵の場合もそうですが、黄金比ありきで組むのではなく、直感で配置した後の微調整で参考にするくらいが妥当な使い方だと思います。

事業用名刺も、ショップカードは両面とも、明朝体ベースのフォントに統一しました。ロゴタイプや公式サイトに合わせ、上品さ、繊細さや高級感を演出するためです。

用紙

紙はミセスB-Fスーパーホワイト。厚みは180kgです。

この紙は控えめなエンボスがとっても上品。触った瞬間、伝わる高級感。インクがよく乗って発色が良いです。(白く霞がかかったような発色の沈みがない)

ミセスB-Fスーパーホワイト拡大

インクが乗った部分には自然な光沢があります。グロスのコート紙やニスをかけた紙のようなフラットな光沢ではなく、きめ細かい粒子状の光沢がナチュラルで好印象。

ミセスB-Fスーパーホワイト印刷面の光沢感

動物画家であり、天然木を彫刻する僕にぴったりです🐰

スーパーホワイトの色味をビジネス名刺と比較。背景の紙は確かクロッキー帳です。

ミセスB-Fスーパーホワイト色味

ミセスBのほうが上質紙よりもずっと高い明度です。

手持ちのいろんな会社の名刺と比べましたが、こちらの紙はひときわ白く、一歩抜き出した感じ。「白い」を超えて、「明るい」です。

さっぱりと清涼感があって上品な仕上がりになり、ペット名刺の原点を残しつつ、自分らしいショップカードになったと思います。出番が楽しみです♪

反省点。

正直、茶色と緑のあしらいは不要だったかもしれません。最後まで悩んだ部分でした。特に緑はアクセントカラーの位置づけなので、もう少し使用面積を少なくしたらメリハリが出たかもしれませんね。

事業用名刺、微かにアイコンと文字の間隔が不揃いになっていました。入稿した後気づくんですよね~こういうの(笑)

連載総括。デザイン変更の効果

ブランドカラー、ロゴ、公式サイト、ショップカードなど、一連のデザインリニューアルでご新規のお客様が続々と…、とはならなかったのですが、単価が高い本格オーダーシリーズのご注文が増えました。リニューアルによるブランドイメージ戦略が効果を発現しつつあります。

結果、「一点一点の作品にじっくり向き合い、高価でも完成度が高い作品をご提供したい」という、本来なりたかった自分に近づいてきた気がしています。

もちろん最初からおしゃれなデザインを外注して、ブランドイメージを固めてしまうのも戦略だと思います。

ですが独学で少しずつデザインの知識を学びスキルを上げていき、満を持してイメージチェンジを果たしたことで、お客様に斬新な訴求ができました。今回のデザイン一新で改めて「自分は誰に何を伝えたかったのか」を見つめ直す良い機会にもなりました。自分で作らないと、ここまで考えなかったと思います。

へたっぴな名刺、価格表でも初期から自分でやってきてよかった。今回のデザインも数年後には恥ずかしくてのたうち回っているかもしれません(笑)。

以上、連載「素人デザイナー・ティムの奮闘記」完結です。最後までお読みくださり、本当にありがとうございました!

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