豆知識。 PR

額装マットを自作しよう!

こんにちはティムです。絵描きが避けては通れない額装。今日は額縁マットを自分でカットしたときのポイントをまとめました。

絵を額装する時、額縁のガラス面と作品との間に挟む窓抜き台紙。マットと言います。

作品の保護や、ゆとりのある見栄えを演出するためにとっても重要です。

マットが汎用的なサイズなら、あらかじめカットされた既製品があります。それ以外だと特注になってしまい、コストもかかりがちなんですよね…。

去年、僕はこんな商品を発売したんです。

うさぎさんのゆるゆる絵ミニフレーム

額装用のマットに裏から台紙と足をつけて、そのまま飾れるミニ絵画です。

7.5cm角、1.5mm厚のマットを使ってます。こんなミニサイズは既製品がなかったし、小さすぎて特注もできず。やむなく、窓抜きされる前のマットを仕入れて自分でカットしています。

今日はその時に得たノウハウを公開します。自分で額縁用のマットを切ってみたい!という方の参考になれば幸いです。

必要な道具

最低限必要なのはカッターと定規、そして特殊なマットカッターです。あとはあるといいもの。

カッターは定番のオルファさんの大きいやつを使っています。厚みのある紙を切るのでごついやつだと安心です。

定規はこのように金属プレートを打ってある製品の方がカッター作業に向いています。

金属プレート付きのやつは、定規がカッターで削れてしまうのを防ぎ長持ちします✨

ちなみにこの定規はマットの外側を切るときにも使えるので紹介しましたが、45°のマットカッターを使うときはまっすぐで重い木の板などを使うと安定する、と取説には書いてあります。手ごろな板があったら使いたいですね。

カッターマットは最初に外側の輪郭を切るところで使っています。A4サイズが手ごろ。

そして、マットと言えば斜め45°にカットされた窓抜き面。これね。

マット用紙をこのように切るための、マットカッターなるものが市販されています。

後で使い方を詳しく解説します。

あとは適当な段ボール板。マットカッターを使うとき、机に敷きます。

そして、自作の治具。名付けて神ホールドくん🙋‍♂️

これもあとで解説しますね。

さらに、微調整のため精密やすりや紙やすり(120~240番程度)、光源を移動できる卓上アームライトもあるといいです。

以上、道具紹介でした🔨

額縁用マットの切り方:実践編

今回は先ほどご紹介したミニイラストのマットを実際にカットする様子をご紹介します。

事前準備

45°にカットする前の話が長いですが(笑)きれいにカットするための大事な情報がたくさんあります。飛ばさず読んでくれたらきっと参考になりますよ。

まずはカット予定の輪郭線を書きます。僕は同じものをたくさん作るので型紙を作りました。

型紙に合わせてマット用紙に鉛筆でケガキ線を入れます。

線を書くのはマットの裏です。書く前に表裏を確認しましょう!

マットを表から切ってもいいのですが、後の工程でマットカッターを使ったとき、カッターが動いた跡がついてしまいます。鉛筆の線が残ったら消さないといけないし、裏から切るのをお奨めします。

ちなみに僕の場合、輪郭を書き終わったらいきなり輪郭に沿って切らず、その外側を大まかにカットしてしまいます。このように↓

うちは机が狭いので、こうすることで小さくして取り回しを良くします。ただし、輪郭ギリギリをカットすると、後で輪郭に沿って切るとき紙が崩れてしまい、きれいに仕上がりません。5mm以上離れたところを切るのが安全✨

外側の輪郭をカット

ケガキ線に合わせ、まず外側の輪郭からカットします。

定規を当てる時、光の方向に注意!

このように定規の影がカットしたい線にかかっていると、線が見えにくくてやりにくいです。

影が線の反対側に落ちるように光源を移動させましょう。

光源を移動するにはアームライトが便利。僕はこういうのを使っています。

定規を正確にケガキ線に沿わせてあてがいましょう。そしたら、定規をしっかり押さえて、カット…する前に!

席を立ちます。起立ッ!!

座ったままよりも定規をしっかり押さえられます。カットの最中に定規が少しでもズレたら、線が曲がってしまい結構目立つんです😭

立ち上がったときに定規の位置がずれることもあるんで、再確認します。

定規の位置が決まったら定規を垂直に当てて、軽い力で何回かに分けてカットします。

垂直に切れていないと、意外と大きな誤差になってびっくりします。また、一発で切ろうとすると力が入りすぎ、定規が動いたり線が曲がったりトラブルの原因になります。

きれいに外側の輪郭が切れました。

専用治具の解説。

先ほどご紹介したマットカッターを使用してマット内側をカットします。

が、何度も失敗して学びました。これ使いこなすのが相当難しいです😱

ポイントは、カットの最中に少しでも紙や定規がズレたらアウト!ってこと。

そのために編み出したのが、絶対にズレずにカットできる治具でした。そう、神ホールドくん。

これは、マット用紙と同じ厚みのボードを、マット本体と寸分違わぬ75×75mmにカットしたもの。市販のイラストボードを使って作りました。

四隅のコーナーだけは隙間を作るようにして、マット用紙の角が傷まないようにしています。

神ホールドくんに、先ほど外側までカットしたマットをぴったりはめ込みます。

マットを90°回転しながら、最も隙間なく、ガタつかず、ぴったり嵌るポイントを探してセットするんです。大きすぎる部分はやすりで削って微調整する徹底ぶり。

ここまでやるので、大きなマットを切るのは難しいと思います。

もっとも、作品が大きければ多少仕上がりが悪くても目立たないはず。小さい作品ではきれいに切らないと目立つので、僕はこのような治具を使います。

ではでは、お待たせしました。内側カットの手順です。

マット内側のカット

マットをセットした神ホールドくんを段ボール板の上に乗せます。説明書では緑のカッターマットより段ボールを推奨しています。確かに、カッターマットだと硬すぎて刃が不安定にズレやすい気がします。

今回は裏からカットするので、下の画像のように中心から枠の縁の方向に向かって刃が潜り込むように本体を構えます。

刃が縁側から内側に潜り込む方向に切ってしまうと表裏が逆になってしまいます。

続いて、赤矢印の方向に刃を繰り出して紙の上ギリギリのところで止めます。ちょっと紙に当たってもいいくらい。

この状態で定規に沿わせて本体をスライドさせながら、カッターの刃がケガキ線の通りに動くか確認します。(ここの誤差が大きく狂いやすいので要チェックです!!)

軌道が決まったら、定規も本体も絶対動かないようにして…、起立!そして定規の軌道の最終チェック!

カッターの刃を繰り出してマット用紙に埋め込み、いよいよカットが始まります。

で、体重をかけてしっかり定規を固定する一方、カッター本体の方はあくまでも軽い力で動かすんです。

単純に、定規を押さえる力よりカッターを動かす力の方が大きくなったときに位置がズレちゃうからです。

で、今回も輪郭カットの時と同様、一度に切らず何回かに分けて切る意識でやります。今回の例では、僕的には一往復半で決めるのを理想✨としています。

三角形の刃の先端(マットに埋まってて見えない)がケガキ線の端まで到達したら、刃を少し押し出してから本体を反対方向に動かして切ります。

数回に分けて切り、下まで切れていたら手ごたえが変わります。ここで本体を外します。

一辺切ったら定規ではなく紙の方を90°回転させた方がやりやすいです。四辺切ったら完成✨

さっきの、三角形の先端がケガキ線に到達するまで切る、というのを守っていれば四辺切ったのに角がくっついて取れない!というトラブルを防げます。

仕上げにやすりなどで気になるところを削って形を整える時もあります。やり過ぎ禁物🚫

おわりに

以上、できるだけきれいにマットを切る方法をご紹介しました✨それでも完璧にカットするのは難しいです。

本職の額縁屋さんでも機械を使ってカットするのが主流で、手で切れる職人さんは少ないと思います。

それくらい難易度が高い作業なので、僕もまだまだ研究中。もっといい方法があればぜひコメントで教えてください。

というわけで今日はここまでです。このブログでは絵画や木彫に関わる様々なトピックを綴っています。自作の制作過程も。どうぞごゆっくり見ていってください。では次の記事でお会いしましょう。またね🙋‍♂️

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