こんにちは!今日は過去記事からお引越ししたトピックをお届けします。
デッサン用鉛筆、各社比較
今回のテーマはもともと、この記事の一部でした。
ですが、今使っている最低限の道具、という観点で書き直そうとしたとき、鉛筆の違いの記述が浮いてしまって、悩んだ末分離することにしました。
あまりネットにない情報もあるので削除せず残しました。それではご紹介!
有名どころの鉛筆、すべて硬度Bで比較しました。
上段左から、
- 三菱鉛筆 Hi-Uni
- STAEDTLER マルス ルモグラフ
- FABER-CASTELL カステル9000番
- CARAN D’ACHE テクノグラフ
- LYRA レンブラントアートデザイン
- CARAN D’ACHE グラフウッド
- TALENS ヴァンゴッホ
全部同じ硬度ですが、製品ごとに濃さが全く異なります。LYRAは反射で少し光り気味ですが、それでも色が薄いです。
全体的に海外メーカーは色が薄めみたいですね。ほかの硬度同士で比べるとまた違うかもしれません。
昔はカステル9000はベタ塗用、テクノグラフは線描用って使い分けてました。
で、美大生御用達の鉛筆は三菱派とステッドラー派が二大勢力になってます。そこでちょっと比べてみました。
三菱ハイユニ VS ステッドラールモグラフ
硬度Bだけを使って同じ絵を描き比べてみました。
やっぱり使い慣れた鉛筆の方が良く描けてるよね💦 (僕はハイユニ派です)
それはともかく、最もはっきりしていたのは硬さと色の濃さ。ステッドラーのBはハイユニのHくらいに感じました。
上の絵でも絵柄の違いよりも、硬さの違いで紙の目がつぶれているかどうかの違いの方が顕著ですね。
もう一つ作例を紹介します。僕のような彫刻専攻出身の人や、油絵専攻の人は濃い鉛筆(柔らかい鉛筆)で描く方が得意な傾向があります。
そこで柔らかい硬度でも比較してみました。
左がハイユニ8B、右がステッドラー9Bです。参考までに、ハイユニで一番濃いのは10B。ステッドラーは12B。
このくらいの硬度になると紙の目がつぶれることはありません。それだけは確か。
ステッドラーの方が一段階柔らかいですが、描き心地はハイユニより硬く感じました。
筆圧をがっつり乗せたときの黒みはハイユニに軍配が上がります。逆にルモグラフは筆圧を極限まで抜いたとき、繊細な色を出しやすかったです。
ルモグラフは硬度のバリエーションが多いので、硬度を細かく使い分けながら使う人向けなのかも。
つまり、描き心地とか好みの問題での差異はあっても、絵の巧拙として表れるような違いにはならない、という、まあ予想通りの結果に😉
ステッドラーといえば世界的な製図用品メーカーです。プロ用コンパスとか。
デザイナーのデッサンって硬い鉛筆でかっちり描くんですよね。その辺もあって鉛筆も硬めに調整してるのかと思いました。
最後に、今日紹介した鉛筆を同じ紙に撮影して一つにまとめてみました。
いつだったかネットで「ステッドラーは青っぽい」というのを見かけて、試してみたくなりました。
肉眼では両者とも無彩色のグレーに見えます。
この画像をフォトショで彩度MAXに加工してみると↓
まぁ、ステッドラー9Bは青いのかなぁ、という感じ。でもハイユニBも青く見えるし…🤔
撮影条件とかにもよるので、参考程度にしてくださいね。個人的な結論としては色味の違いは無いです。
以上、今日はここまでです。ちょっとでも参考になってくれたら嬉しいです。それではまた次の記事でお会いしましょう!
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