日差しが少しずつ暖かくなってきた気がしますね。今日は新作の水彩画のメイキングをお届けします🌳
滝の渓谷で休むオレンジうさぎさんの絵
モデルはオレンジの立ち耳うさぎさん。飼い主様にとって初めての絵のオーダーとのことです。期待に応えねば💪
ポーズや構図についてやり取りしながら、このようなイメージスケッチで構想が固まりました。
飼い主様からOKいただき、本制作を始めます!
背景を少し変えました。
イメージスケッチの段階では、うさちゃんがいる近景の緑と奥の滝がある遠景で、画面が上下真っ二つに分断していました。
これはいけない気がする…🤔
そこで、遠景の部分を滝のある部分とさらに奥の最遠景に分けてみました。
近景/遠景 の状態から、
近景、遠景、最遠景 の状態に。構図に動きを加えてみました。
あと、うさちゃんが石に頭をくっつけていますが、元写真ではお部屋にあるティッシュの箱に頭をくっつけています。
うさぎさんって、体のどこかに物が触れているのが落ち着くみたいですね。そんな習性を意識して、ティッシュの箱を石に置き換えて描くことに。
と、いうわけでまず最遠景から塗り始めました。薄ーい灰色で、ぼんやりと描きます。
今回、画面中央の草だけマスキングしました。あとで濃い色で川の色を描きたいので、事前に覆っておきます。
続いて滝の周りの岩場。苔が入った岩の感じを出すために、緑を混ぜて描きます。
それが乾くのを待っている間に、うさちゃん本体の下塗りもやっておきました。オレンジの毛と白い毛をきれいにぼかしながら色を乗せていきました。
うさちゃんの瞳は赤で下塗り。頭をくっつけている石も描きました。
下は制作過程を見守る我が家のぷいちゃん🐰
続いて…
うさちゃんが横たわっている場所の緑の下塗り。そして、川の水の一番明るい部分をサッと塗りました。
画面右上の緑を淡ーく下塗り。細い筆でチョンチョンチョンって描いて葉っぱらしくします。
そして、滝の岩場の重ね塗り。ここで形を具体的に描き起こしました。
やはり岩なので、コントラストをくっきり。思い切って濃い陰を描きます。水場なので、岩の角は部分的に丸まってるんですよね。水しぶきは色を抜き取りながら表現します。
役者がそろってきましたので、主役のうさちゃんを改めて濃く描いていきます。
一番目立つように描かないと印象がぼやけるので、さっきの滝よりも強く、強く!
ここで近景の木の葉を描き進めました。まだまだ重ね塗りが必要です。
次は緊張していた川の水を描きました。
滝つぼは水の勢いで白くなってますし、その白い気泡が水の深くまで潜り込んでいる感じとか、透明感が出るように重ね描きを繰り返しました。
次は木の幹を描きます。
幹にかかる木洩れ日の光がお気に入りです♪
葉っぱも濃く描いてコントラストを出しました。
あと、手前の景色が十分濃くなってきたおかげで、最遠景の部分も細かいところを描けるようになってきました。まだまだ僕は未熟なので、最初にそれをやると遠近感がわからなくなっちゃうんです。
その後も少し微修正して…。ようやく、覚悟を決めました!
何かというと、まだ描いてなかった大切な見せ場にしたい部分を描くことにしたんです。
それは近景の緑の地面に落ちる木洩れ日です。
この木洩れ日でコントラスト差が出て、うさちゃんがいる風景の日差しの感じも出てくるんで、構想の時から一番大切にしたかった部分です。
木洩れ日には苦手意識があって、要らない紙で練習したし、本番でもめちゃめちゃ緊張しました😨
もちろん、これが終わっても完成ではありません。最後の微調整を重ねました。
特に近景の地面をよくいじってた気がします。
試行錯誤して、完成画像がこちらです✨
写真だとわかりにくいですが、うさぎさんの白い毛を面相筆を使って丁寧に描いています。特に白い毛のふわふわ感ですね😊
今回は、あまり水彩色鉛筆を使わずに描きました。ほぼ、透明水彩絵の具です。
お客様もご満足いただき、安堵しています。初めての絵の注文ですから、良い記念になっていたことを祈るばかりです。
さて、今日はここまでです。実は今日もミニ原画の発送をしてきました。明日には届きそうです。そして、4月に展示があるので、参加する予定です。これから新作を描きます!
ではでは、今日はこの辺で。また次回お会いしましょう✨またねー👋
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