水彩画 PR

森のうさぎさんを描きました。4ショット第二弾!

こんにちは!ティムです。今度の新作は垂れ耳さん中心の、会心の森うさ4ショット!

本格オーダー水彩、森うさ仕様4ショット合成✨

前作、本格オーダー森うさ4ショットに引き続き…、

前作

今回は4ぴょん中3ぴょんがロップちゃん。1ぴょんが片耳立ちさんです🐰

ずっと僕のことをひそかに応援してくださっていたファンの方が、思い切ってオーダーのご相談をしてくれました。しかも大サイズ絵画で✨喜んでお見積りいたしました。

大苦戦した構図決定

4羽のうさちゃんたちが遊んでいるようなイメージで、とのオーダーでした。

SNSやYouTube活動をなさっている飼い主様でしたのでモデルさんの画像や動画をたくさん見ることができたのですが…、

4羽をバランスよく配置する構図作りに難航、さらに、構図案に適した元画像を見つけるのにも大変苦労しました💦

どうやっても収まりが悪く、没案が量産されました。♬風の中のす~ばる~

当初ご提示したのは下のような構図。前後二列ずつ並んでもらうとみんなの大きさが小さくなってしまうかな、と思い、このような配置に。

この案でも大変喜んでくださったのですが、飼い主様ならではの目線で、●●くんが◆◆くんの上にいることがめったにないので違和感を抱かれたそうです。

これを踏まえ、根本的に構図の見直しを図りました。

次の案はこちら↓

だいぶ変わりました。

ただ入れ替えるだけならまずまずでしたが、それに合わせてほかの子のアングルなどを変えているうちにバランスが崩壊、結局全部描き直しになりました💦

右下の子は好物のオオバコを食べているところ、というリクエストです🥰

左下の片耳立ちの子、YouTubeで何度も動画を見て、頭を下に引き付けるような動作が多いことに気づきました。左上の子は当時まだあどけない子うさぎで、お耳を前に突き出して警戒モードのしぐさが多かったです。そんな自然なしぐさを盛り込んでの第二下絵。

この案でお見積り、オーダー確定!

先客様の作品が仕上がり本作に取り掛かるにあたって、構図をもう少し詰めたかったので、そこから制作再開です!

見積OKいただいてるので大きくは変えられません。正統進化につなげます!

下が最終案💡

右上の子が右下の子をやさしく舐めてあげています。それを見つめる左の2ぴょん。心温まるシーンになりそうです💕

左下の片耳立ちうさぎさん。立っている方のお耳は直立というよりも、前方に傾けているか、外向きにして後ろに傾けているか、背中に沿って後ろに寝かせている状態が多いみたい。

構図的にも、無理に耳を立てて奥の2ぴょんのお顔の間に逃がすのは何とも不自然でした。

というわけでリラックスした時の、後ろに寝かせたお耳に修正。

右奥のロップちゃんは体の向きを変えました。前案はひねりがきつすぎて変な緊張感があったからです。

そのほかの子も含め全員の顔が似てなかったのでデッサンを直しました。

この構図で、右上の子と、特に左下の子は元写真がないオリジナルポーズになりました。たくさん動画や写真があると創作ポーズを作ることも可能です♪

最後に、クローバーの葉を入れてほしいというリクエストも盛り込み、これで最終下絵が完成しました✨

僕の場合このように、色塗る前の段階でめちゃくちゃ悩むわけです。

下の画像は手元に残っている下絵の数々。

ラフも含めて12枚ありました。あまりダメなのは残っていないので実質20枚くらい描いたと思います。調子いいときは3枚くらいで決まるんですけどね。今作は苦労しました💦

下塗りから中盤にかけて

構図案をみて本番の紙に描きます。転写ではなく、もともとのコンセプトを確かめつつ線の精度を上げる目的で、一から描きました。

いよいよ絵の具を入れますが、最初に全体の雰囲気を薄く塗ります。こんな感じ。

記録によると7/15の制作です。

前作は青い画面にするためできるだけ黄色は使わない方針にしたけど今回は黄色系をふんだんに使いました。赤みも加えて温かい仕上がりにするのが狙いです。

ところで、黄色には二種類あります。

朝の光や植物的な印象となる、青寄りのレモンイエロー。昼の光や動物的な色合い、やや赤寄りのイエローオーカーです。

レモンの方が冴えた色になりますが、オーカーを混ぜると温かくなります。その微妙なバランスを調色しました。ちなみにうさぎさんのほうにも薄くはみ出すように塗ると統一感が出ます♪


下段の隅は真緑~黄緑系のぼかしを入れました。ぼかしと草の描写を組み合わせると変化に富んで面白くなります!

おめめを入れます。この時点では下塗りです。

今作はここで陰を入れます。ちょっと冷たい色なので調整が必要ですね。

ここから、うさちゃんの色を順番に塗っていきますよ!

まず左上の子🐰クリーミーで優しい色合い。赤みも感じます。

右下の子。似た傾向ですが将来もう少し濃くなることを意識して。

右下の子の胴体はお顔よりオレンジが強め。

右上の子。鮮やかなオレンジですが、ハイライトに合わせて初めは薄めに塗りました。

左下の子。最も強いコントラスト。下地はやや黄色く、上から焦げ茶色を重ねるための下地を置きます。

うさぎさんの毛色は単調にならないように、局所的にオレンジやオーカーを混ぜて変化を出し、絵の具の色を生き物の色にします。

絵的な構成として気をつけていたのは、特に右上左下の2ぴょんの色が濃くはっきりしているので、そのままだとパッと見た時の視線が二つに割れてしまいチグハグになりそう、ということ。

なので、うまくまとめなきゃなー、なんて考えながら筆を進めていたのがこの頃です。

次に地面を塗りました。

画面全体の雰囲気に合わせて赤土にしました。微妙なぼかしでグラデを入れます。

また、いつまでも目が赤いと別人に見えて描きにくいので瞳の色を描き進めました。左下の子のおめめの位置を修正。

なお、塗っている途中で水彩紙のサイジング(滲み止め)の劣化によるシミができました。

中央の黒ずんだ点です。

カッターで薄く剥がし、きれいに消しました。

背景に取り組みます。

クローバーの間の陰をくすみ緑で。このあたりで下塗りが終わり。7/23ごろです。

中盤の塗り

右上の子に筆を入れました。

左下の子。お耳の毛色はお顔の色と異なることが多いです。

次は左上の子です。子うさぎならではの、優しくしないと泣いてしまうかのようなウルウルした瞳がキュンキュンポイント!

右下の子は、陰影を強く打ち出して向かって右側を陰に。さっき話した、色が強いうさぎさんに視線を引っ張られて統一感を失わないようにする工夫です。

微妙に目の位置を移動させて調整しています。

右上の子の色を濃くしてみます。

クローバーに筆を入れました。奥の背景も絵の具を散らしてにぎやかにします。

オオバコも形を描き起こし始めたようです。

左下隅の植物も。

これで一通り背景が入りました。全体に色がいきわたったので、ここから完成度を上げにいきます!

ここまで描いたのが8/3でした。

終盤に突入

右上の子をさらに鮮やかにしていきます。

僕は薄塗りなので、意識して色を強く使っていきました。

この子の奥まった瞳や立体感に苦戦!

左下の子を中心に筆入れ。

右奥の彩度を上げます。

細かいんですがオオバコの根本の土の色を暗くするとか、右下の子の一部にある黄色い毛色を強めるとか、微調整が続きます…。

左右下隅に絵の具をぼかし入れ色の変化を豊かに。

左奥に少しディテールを追加しました。

ここで追い込みです。全員の毛並みをさらに追及。

黄色い光の筋を斜めにさっと入れました。不透明ホワイトで丁寧に毛並みを描き加えます。わかりやすいのは右上の子の肩ですね。背景との境目やお耳の上にかかる白い毛などです。

おひげや瞳のキャッチライトも手を加えました。そして…

完成

今回も素敵に、「うさぎさんを描きました。」

額縁はマット付き、コーデはお任せでのオーダーでした。

高級家具にも使用されるアッシュ材のフレームです。明るい色が爽やかでおしゃれですね。

フレームに合わせ、内部のマットも色味が少ない自然なオフホワイトに。

お客様からは、姿かたちだけなく、モデルさんたちの雰囲気までそっくりと絶賛いただきました!ありがとうございます。みんなの雰囲気、たくさん動画見ましたから。一番近くで見ている飼い主様にそう言っていただけると、本当に嬉しいです!

初めのほうでお話したようにYouTube投稿されている飼い主様。動画でも作品とのご対面を紹介してくださりました✨

モデルうさちゃんたちが絵と並んでくれてほっこりします🥰

改めましてオーダー誠にありがとうございました!

こちらの本格オーダー水彩は一般の方からのオーダーも募集しております。今からですと11月下旬~12月納期のオーダーを受付中です。ぜひぜひ皆様からのお問い合わせお待ちしております。

2ショット以上の合成はもちろん、ソロでの作品も背景の工夫で見ごたえある作品にお仕上げできます。ぜひ下のリンク先からご利用ください。

それではメイキングはここまで。長くなりましたが最後までありがとうございました。

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