こんにちは。ティムです。森うさシリーズ初のツーショットを描きました。🐇🐇
うさぎさんゆかりのモチーフと共に。
今回は、絵に登場するうさぎさんの名前の由来になった青空と柚子の花を入れて描くオーダーです。
いつもミニ原画でやっているツーショット合成。意外にもこのシリーズでは初になります。
さっそく構図を考えるのですが…。結構悩みました。
最初に考えたのはこのように…
うさちゃん達を下から見上げる構図。これだと空を入れやすくなります。
ですが柚子の花は木の上に咲くので、どうしても花がうさちゃん達の後方に位置してしまい、小さく点々と描かざるを得ません。モチーフとしては弱いです。
そこで、少し斜面になっている高い丘にいるうさちゃん達を、やや見下ろすような視点にした構図を考えました。(ちょっと広角レンズっぽく、遠近感が強まり画面に広範囲が入る)
こうすれば、うさちゃん達より手前に花を持ってくることができます。
花を大きく描けるし、高い山の上ということで、なんとか空も画面内に入りそう。
柚子の花の周囲を葉っぱや草で緑にし、花の白さを強く押し出す狙いです。
と、いうわけで、ご依頼主様に構図案を提示しOKいただけました👍
ちなみに光の状態としては逆光気味にして後ろを明るく飛ばす予定です。良く晴れた日の里山のイメージ。
パネルに画用紙を張り、本番の紙に下描きです。まずはうさぎさんの姿から。
続いて背景を。
ちょっと修正しました。右手奥にある山をもう少し大きくし、スケール感を出しました。
これで輪郭線は完成。続いて色塗りです🎨
まずは空から。右上の柚子の花はマスキングしました。
柚子の花が咲くのは5月~6月だそうです。この時期にしては秋晴れの頃みたいに空が青すぎる気が…って少し思ったのですが、主要モチーフの一つだし、描き始めの色は濃く見えがちだからOK!このまま行こう!
続いて…
地面を描きました。リーフグリーンに少々のイエローオーカー。リーフグリーンは透明感があります🌱
次に描いたのは逆光のポイントとなる陰です。
青緑に茶色を混ぜた陰色。混色を繰り返し濁り気味になった色です。陰にはちょうどいいです。
やっぱり、最初はうさちゃんの顔に濁った色を塗ることに抵抗があったけど、エイ!って勢いに乗ってバシバシ描きました。
5月や6月って、もう結構暑いですよね。優しい木陰がうさちゃん達を守ってくれているように見えてきました🙂
この調子で遠方の山を描きました。遠くなので霞んだ色を使います。
さて次にやることですが、これまでよりもずっと濃くはっきりした色で、木陰になっているうさぎさんたちの足元を描きます。こうすることで後ろの明るい日向とのコントラストで絵が締まってくるはず。
柚子の葉や花を描くのはそのあとでもいいです。まずは攻めて絵の骨組みを作ろう!と思ったのでした。
で、その結果はこちら。
うさちゃんの背中が光ってきて逆光らしくなってきました。
ところどころ塗り残して草のハイライトを残すのがポイント💡
この時点では足元の深緑を濃く描きすぎですが、これに合わせて周りを描いていけばOK✨
あ、あと右上のマスキングを剥がしました。
次は…
改めてうさぎさん達の陰影を描き加えました。横方向からの光に見えていたので、体の側面にも陰を描いて上方向からの光に見えるよう修正。
また、地面からの光の照り返しによって、うさぎさんの下の方は少しだけ緑に染まります。
どんどん進めます♪
だいぶ進みました。うさぎさんの模様、前景の柚子の葉を描いたところです。
本来はうさちゃん達の模様はもっと濃い色ですが、この景色の中ではあえて淡くして明るい屋外の雰囲気を出そうかな、って思ってます。
続いて、大切な柚子の花を描きました。
制作としては一旦画面全体を塗り終えたところです。
背景が寂しく感じたのでチョンチョンとお花を描いて色どりを加えました。
さて。まだ少しおかしなところがあります。
うさぎさんが草むらの上にいるのに、足元が全部見えています。これは不自然。というわけで草を丁寧に描いていきましょう💚
こんな感じになりました。
足元の草だけでなく、柚子の葉の方も色を濃くして花の色との対比を強めました。もちろん主役のうさちゃん達にも丁寧に筆を入れてます。
もうこの辺りは終盤の追い込みです。その他あちこちに微調整を加え、最後に額装して完成です✨
立ち耳うさぎさんは元写真では牧草を食べているところでした。絵の中でも草を食べてもらいました🥰
今回の絵は個人的に自己ベストの出来です✨
構図に、距離感や光のつかみ方に手ごたえを感じてます👍
以上、最新作のメイキングでした🎵
森のうさぎさんシリーズ。ツーショットまでお描きします(スリーショット以上は全身入らないかもしれませんが、先ずご相談ください。)
本格オーダーシリーズはもっと自由に描けます。背景も含めてご希望お聞かせください。逆に、あえて「全部おまかせ」でオーダーいただくこともあります。「ティムさんに考えてほしい!」というご期待のお言葉。こちらもありがたいです😃
オーダーは以下の連絡先からコンタクトください。
ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。今日も最後までありがとうございました✨
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