水彩画 PR

アンニュイなうさぎさんを描きました。

こんばんは!新作メイキングをお届けします。いつもとは一味違った仕上がりになりました。

リピーター様のオーダーで本格オーダーシリーズをご注文いただきました。

オーダー詳細

以前お描きしたこの子がモデルです。

※オーダーメイド品です。

ブロークンロップの美兎さんです🥰

今回はバラの花を食べているところ、葉っぱをはむっとしている瞬間のオーダーです。

お見積時に提示した構図案

バラとうさちゃんを主役に、背景はシンプルにぼかす方向で構想しました。

額縁選定

今作はお客様ご指定の額縁に収まるサイズということで、太子(たいし)サイズの額にF3号(273×220mm)をマット付きでご提案しました。

ピンクの額と伺っていたので、キュートな色合いの額縁かなぁと思っていたのですが、手元に現物が届いたら…、

最初に、額に合わせた完成画像をお見せします✨

ベージュとゴールド、そして淡いピンクの組み合わせが光る、上質な額にびっくり!作品と額の間のマットは和風ピンクのマット紙をコーデしてご提案、快諾いただき制作開始です!

下描き・下塗り

本番の紙に下描き。

輪郭を詰めてここで確定しました。今回のように生き物の形が何かに遮られているような構図は、形を正確に描くのが非常に難しくなります。植物にも構造があるので難易度が高いです。何度も描き直しました。

最初のひと塗り。ピンク、グリーン、ヴァイオレットを基調に、ポンポンと色を置くかんじ。

もうひと塗りして色を深めつつ、うさちゃんの模様などを描いていきます。

中塗り・色調調整

額縁と、ピンクのバラのモチーフからインスピレーションをうけ、淡く渋いアンニュイな色使いで進めていきます。

葉っぱだけ濃くなったので周りの背景をもうひと塗りしてバランスを取りました。

ここで今作一番のファインプレーが出ました⚾

くすみカラーでうさちゃんに陰を入れました。

背中と、ほっぺに強い光が当たって輝きます。陰の中は優しいグレーに。

柔らかく霞むような光に背景がぼんやり溶け込む感じ。この瞬間、この絵の方向性が確定しました。

絵って、描いてる途中は「どーすんのよこれ?」みたいなひどい出来になるところを、なんとか苦心して見れる絵に持っていくパターンがよくあるのですが、今作は完成まで一直線の道が見えた感じ!

あとは方向性を見失わないように仕上げていくだけ。

モデルさんが大好きな赤い新芽と枝(新梢というそうです)、次代のための貴重な芽なのであまりたくさん食べさせてあげられない、と飼い主様がおっしゃっていました。絵の中ではたっぷり描いてあげます😊たくさんたべてね!

完成へ

いつもならもっと瞳の色は黒く描きます。今作では、かなり淡い仕上げに留めています。黒くするとこの絵のバランスが崩れてしまいます。

完成間近。ここから不透明ホワイトでおひげを描くのですが…、

有志の方からいただいた本物のうさぎさんのおひげと比べてみます。今作からおひげ用の細筆を新調し、極細の線をさらに研ぎ澄ませました。

考えてみれば、筆って毛の束でできてるじゃないですか。その毛一本分の細さのおひげを筆で描くなんて昔の人は変態です(誉め言葉)。

うさちゃんの柔らかいおひげが触れるあの感じを出したいから、僕も負けずに筆一本でおひげを描きます!

そしてついに完成!うさぎさんを描きました🐰

この度もオーナー様から喜びの声を頂きほっと一安心。いつもと違った画風もお気に召してくださいました💖

改めて額縁とのコーデを。額の雰囲気にぴったりだと思います!

まとめ

以上、最新作のメイキングでした。次はワントーン絵画の新作が控えています。鋭意制作中ですので、どうぞお楽しみに!

皆様からの新規のオーダーを心よりお待ちしております。お問い合わせは本サイトのお問い合わせフォームか、各種SNSのダイレクトメッセージからも承っております。お気軽にご相談ください。

それでは皆様、次回記事でお会いしましょう。本日も最後までありがとうございました!

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