販売休止して修行中(💦)の森うさシリーズ、練習一点めができあがりました。
僕は彫刻とデッサンは習いましたがカラーの絵は独学です。絵の具の扱いに不慣れで、もう少し勉強が必要でした。技法書を読んで実際にやってみたり、道具を買い足したり…。
基礎練習が一段落したので、実制作をはじめてみました🔰
今日はその一環で制作した作品のメイキングを振り返ってみます。
それでは、Go🚗
構想・下描き
いつものようにTwitterのリストのうさちゃんにモデルさんになってもらいました😃
練習用の紙にラフを何枚か描いて、本番の紙に下描きしたのがこちら。
うさちゃんが木の根元でくつろいでいるところ🐇
うさぎさんは、開けた場所よりもこういう奥まった場所が好きですよね🙂
8*10インチの枠に描きます。
用紙はウォーターフォードホワイトです。
さてこちらの絵では、遠くの背景に小さなうさぎさんのシルエットを描きました。
これは、飼い主様がモデルさんの前に飼っていたうさぎさんです。
今回の絵のモデル写真は、こちらの先代うさちゃんが使っていたクッションの上でリラックスしているところを写したものです。
元写真に意味があるのに、絵にするときに都合の良い部分だけ切り取って使うだけでなく、もう少し飼い主様とうさちゃんにリスペクトが必要な気がしました。
そこで、先代うさちゃんがいる森の木の下だから、リラックスできるうさぎさん、という主題にしたのです。
下塗り~序盤
まず、マスキングをせずに背景に広く薄く色をかけました。
紙を十分濡らして、薄い黄色やオレンジ、水色を置き、紙を傾けながらぼかしの範囲を広げていきます。
たくさん基礎練習をやるなかで、自分は濃く描きすぎていることに気づきました。
慣れている人なら最初から濃く描けると思うのですが自分の場合は「濃く描いたらいつの間にか失敗している」を連発して気付きました(笑)。薄く塗るのを何度も重ねるやり方の方が失敗しにくいのかも。
あと、うまい人の動画をたくさん見て思ったのですが、暖色系も使っていこうかなと。暖色というか、黄色からオレンジ、赤にかけて。
なので今回も最初に黄色を。うさちゃんの頭の方までかかりました。これが後々効いてきます👍
手前の草地のベースも薄く塗って、右の樹木の陰の方にブルーをかけて、ここでマスキングインクを塗りました。
ここから一気に背景を描き進めます!
必要なものをいったん描いた感じです。ちょっと手前の岩が濃すぎました😂
これに合わせて他の部分を濃くしていかないとなー。
中盤
マスキングを剥がしました。
剥がしてみるとマスキングの粗さが目立ちます。白を後で濃くすることはできるからマスキングの形は正確じゃなくてもいい、と思ってましたが違うみたいです。後々まで形の不具合が残ります。今後の反省ですね。遠景の枝の葉はマスキング不要でした。無駄が多い…🙃
うさちゃん本体に取り掛かりました。
このモデルさんの瞳はブルーアイベースの黒目。絵としてもまずは青くします。
お鼻やお耳のピンクを差して、あご下の影から顔の立体感を浮き彫りにします。
うさちゃんの足掛かりができたところで、背景にも手を入れました。
手前の草の陰を濃く。奥の樹木の苔を描きました。
一番奥が明るいので樹木の部分にも光が回り込んできて、輪郭が明るくなります。光の回折現象といいます。
なので樹の輪郭の方はあまり濃く描きすぎないように注意しながら進めてます。
手前の岩の形や草を描きます。主役はうさぎさんですが、少しくらいは形を説明しないと何だかわからなくなっちゃう🤔
続いて奥の木の枝を描きました。明るい部分なのでところどころ描いた部分の絵の具を拭きとったりして、ぼんやり描きます。枝が下に向かって伸びていく感じ。森あるあるです🌳
先代うさちゃんのシルエットも入りました。黄色を塗って、乾く前に茶色をたらし込み💧
終盤~完成
終盤、うさぎさん本体をさらに描き進めます。瞳が黒々してきました。
わずかな差ですが吊り目がちだった目の角度を和らげてます。モデルさんの印象に近くなりました。
爪や毛並みなどの細部、陰影の密度も上げていきます。
さて。ここで迷いました🕒
もう少し色を鮮やかに、陰影をはっきりさせたい。
やはり、手前の岩が少し濃いのと、奥の枝もちょっと濃いです。それに合わせると、手前の草や後ろの樹木も濃くしてバランスを取りたくなります。
うさちゃんの方も、陰影の強さを周囲の背景と合わせたほうが馴染んで見えそう。
そんなわけで樹木の苔や深い窪みなどを強く、手前の草も全体的に濃く、など修正。
うさちゃんも詰めの作業です。瞳や口元は、けっこうやり込みました。
試行錯誤してついに、完成です✨
肉眼で原画を見た印象に合わせて画像をやや濃く加工してますが、それでも最後の修正でだいぶ印象が変わりました💡
制作期間は大体半月です。いつもの仕事を終えた後、少しずつ進めてきたんです✨
タイトルは、「安らぐ場所」。いつもは水彩色鉛筆を多用しますが今回はほとんど透明水彩絵の具で描きました。
まだまだ練習が足りないので、森うさは再販前にもう一作練習したいと思います。完成したらまたここでご紹介しますね。
それでは今日はここまでです。最後までありがとうございました。またお会いしましょう✨
ご家庭やお店に木彫りのうさぎさんをお迎えしませんか?
彫刻・絵画・イラスト(アナログ/デジタル)等多数制作しています。
うさぎの作品なら、経験・実績豊富なうさぎ専門作家におまかせください!